【執筆の裏側】第5話:本気モード突入!
書籍のデザインとして出来上がってきた原稿を見てすっかりやる気を取り戻した私は、すぐに第2章の執筆へ取り掛かりました。
実はこの時点で執筆から半年が立とうとしていました。当初の出版予定日が2024年1月だったので、予定通りに出版しようとしたらもう原稿はほぼ仕上がっていないといけない計算になります。
だけどまだ1章しかできていない・・・。
もともと、執筆は仕事の空き時間を使って行う予定でした。と言うのも、執筆は時間がかかる上にその間は収入がなくなってしまうため、仕事をストップすることができなかったからです。なので、仕事を第一優先にして空いている時間を使って執筆を進めていくつもりでした。
しかし、もうすぐ半年が経とうとしているのに、まだ1章しかできていない。
この現実に焦りを感じた私は思い切って作戦を変更することにしました。
執筆を第一優先にしよう!
仕事の合間に執筆をするのではなく、執筆の合間に仕事をするというふうに完全に優先順位を入れ替えたのです。こうして、執筆の時間を十分に確保した私は、書籍の完成に向けて執筆に全神経を集中して本気モードに途中しました。
2023年9月
企画段階で方向性をしっかり固めていたのと、第1章を書き上げたことで基本の構成と解説の流れはつかめていました。その為、2章は1章ほど書き直しや修正が入ることもなく順調に進んでいきました。
ところで、皆さんはこの執筆作業のなかでどのフェースが一番大変だと思いますか?
技術書の中身の大半はソースコードや解説で埋まるため、ここが一番時間がかかるのではないかと思われがちですが、実はサンプルサイトの企画・構成・デザインに一番時間がかかります。
サンプルサイトを企画してデザインを作り上げるところまでが、一番試行錯誤する部分であり一番時間がかかる部分でもあります。今回の書籍執筆でも作業の半分以上の時間はサンプルサイトの企画とデザイン、作成に使いました。
そんなこんなで11月も下旬にさしかかった頃、ようやく第2章の原稿が完成しました。そして休むことなく第3章のサンプルサイトの企画とデザインに入っていきます。(サンプルサイトの紹介も、今後 こちら で行なっていきますので楽しみにしていてくださいね!)
第3章は複数ページがテーマになっていることもあり、1章と2章よりもサイトのコンテンツのボリュームが一気に増えます。コンテンツのボリュームが増えるとデザインや制作にかかる時間も大幅に膨れ上がりました。
何度も何度も試行錯誤を繰り返しながら、何日もの時間を使ってやっとの思いで3章のサンプルサイトも納得のいくものに仕上げました。
しかし、これで終わりではありません。
ここから3章の原稿の執筆に入っていきます。しかも、今回の書籍は全部で6章まであるため、3章の原稿を書き終えたとしてもまだ半分です。もっと言うと、4章以降からサンプルサイトのコンテンツ量も大幅に増えて今まで以上に執筆に時間がかかることが予想されるため、厳密にはまだ半分も終わっていないのです。
まだ半分も終わってないのか・・・。
サンプルサイトは書籍の中でも重要な要素になるので、1個のサンプルサイトを仕上げるのに全神経を集中して全力で取り組みます。これを仕事と並行しながら土日も夜間も休むことなく行なってきた為、肉体的にも精神的にも徐々に疲れが出始めてきました。
しかし、時間はどんどん経過していきます。
休む間もなく3章の執筆に入らなければなりません。
「疲れたな。。」
この時から自分の心の中に少しずつ変化が現れてきました。
そして、3章の執筆を終えて4章のサンプルサイトを作り始めた時に、その心の変化がついに形になって表に現れてきたのでした。